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 口内や手足に小さな水疱(すいほう)ができる手足口病の患者が子どもを中心に増え続けている。全国約3千の医療機関が報告した直近1週間(10~16日)の小児患者数の合計は1万2707人で、この期間としては過去10年間で最も多かった。前週の1・44倍になった。専門家は、子ども同士でタオルを共用しないなど予防するよう訴えている。

 国立感染症研究所によると、患者の発生が特に多い都道府県は、佐賀(1医療機関あたり平均16・91人)、福岡(同15・66人)、鹿児島(同12・76人)。大阪(同10・05人)や京都(同6・30人)などでも警報レベルの5人を超え、東京は前週の1・7倍超の同1・65人だった。

 手足口病はウイルスを含んだ患者のせきやくしゃみ、水疱の内容物を吸い込むことで感染する。治った後も2~4週間にわたり便にウイルスが排泄(はいせつ)されるため、排便後の手洗いが不十分だと他人にうつすおそれがある。4歳以下の子どもが感染しやすく、患者の半数は2歳以下だ。微熱を出すこともあり、症状は3~7日間で治まることが多い。まれに髄膜炎や脳炎になることもある。

 患者数は例年夏にかけて増えている。感染症に詳しい、川崎市健康安全研究所の岡部信彦所長は「しっかり手洗いするとともに、ペーパータオルや自分のハンカチを使ってほしい」と話している。(三上元)