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 奄美大島の自然を濃密に描いた日本画家・田中一村(1908~77)。その未発表作5点が見つかり、奄美市の田中一村記念美術館で展示されている。本土から奄美に移ってまもない頃の作品で「未発表作はもうない、と思われた中で見つかった貴重な作品。多くの人に見てもらいたい」と同館が呼びかけている。展示は9月17日まで。

 作品は「岩の上のイソヒヨドリ」(縦127センチ、横35・5センチ)、「朝日に松と白梅」(縦31センチ、横36・5センチ)の掛け軸2点と肖像画3点。持ち主で同島出身の県内在住者の知人から昨夏に連絡があり、同館が調べた結果、署名や押印などから一村の作品と確認できた。奄美に移った翌年の1959年から60年に描かれたとみられる。作品名はいずれも発見後に同館がつけた仮題。

 同館によると、「岩の上のイソヒヨドリ」は墨の濃淡や様々な色の岩絵の具で彩色した表現などから、新たな作風に挑戦した様子がうかがえる。縁起物を描いた正月用の飾りとみられる「朝日に松と白梅」は、来島前後の作品に共通する墨の色や筆づかいが感じられる。ともに「数少ない奄美初期の作品で、後の奄美での作風につながる過程を分析する上で大変貴重な作品」と同館の前野耕一・学芸専門員。展示や調査研究のために借り受けており、宮崎緑館長は「価値ある作品が見つかり、驚いている。持ち主に感謝したい」と話す。

 一村は栃木県出身で、東京や千…

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