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 首脳人事をめぐる混乱が続いてきた住宅設備大手、LIXIL(リクシル)グループの定時株主総会が25日、東京都であった。前の最高経営責任者(CEO)、瀬戸欣哉(きんや)氏ら株主側が提案した取締役候補は8人全員が賛成多数で選ばれ、取締役全体14人の過半数を得た。瀬戸氏は、総会後の取締役会でCEOに返り咲いた。

 一方、会社側候補の一部にあたる2人の選任は反対多数で否決された。昨秋以来続いてきた首脳人事をめぐる対立は、株主総会を経た経営陣の交代という異例の結末を迎えた。

 総会では、前CEO側と会社側のどちらの人事案が株主の支持を集め、今後の経営の主導権を握るかが注目されていた。

 記者会見した瀬戸氏は「ここからはノーサイドで、一つのチームとしてがんばっていく」と述べた。

 瀬戸氏は、ともにLIXIL取締役を務める旧INAX創業家の伊奈啓一郎氏とともに、自身を含む8人の取締役候補を株主として提案していた。会長兼CEOを務めてきたLIXIL創業家出身の潮田(うしおだ)洋一郎氏の影響力をなくし、ガバナンス(企業統治)不全を正す、と主張していた。

 一方の会社側は取締役の候補として10人を提案していた。内訳は社内取締役が1人、社外取締役が9人。「混乱の早期収束のため現在の取締役は全員退任するのが望ましい」と主張し、社外の人材を中心とする新体制で再建する方針を示していた。(田中美保、高橋尚之)