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 学生の街・高田馬場。駅周囲には大学進学を目指す予備校の看板が立ち並ぶ。よく見ると校名の下にある説明が中国語のものがいくつかある。聞けば、中国人留学生に特化した予備校だという。そういえば通行人の会話も、かなりの率で中国語が聞こえた。なぜ、高田馬場なのだろうか。

「ドラマやアニメであこがれて」

 東京大学16人、京都大学20人、慶応義塾大学62人、早稲田大学112人――。

 5月、駅近くのビルにある中国人留学生向けの予備校「行知(こうち)学園」を訪ねると、有名大学への合格実績が書かれたポスターが掲げられていた。

 教室には生徒が約30人。「経済第六章 日本経済の歩み」と書かれた資料を手に、長机に並び、講義を聴いていた。目は真剣だ。講師が中国語で話すと、生徒たちは日本語や中国語でメモを取る。

 生徒の一人、中国・上海出身の沈連童さん(18)は4月に来日。「日本人の友達をたくさん作りたい」。日本のドラマやアニメを見て日本の学校生活に憧れていた。目標は東京工業大学や京都大学だ。

 生徒の多くは午前中に別の日本語学校で学び、午後、行知学園で日本留学試験や各大学の留学生向け試験対策の講義を受ける。

 学園は大阪市などにも校舎があり、3千人以上の生徒が通う。大学の合格実績は昨年度の全国の合計だ。高田馬場に開校したのは2017年4月。駅近くのビルに赤地に白文字が目立つ大型看板も設置した。

 校舎責任者の陳琬偲さん(27)は「留学生が学ぶ日本語学校が10校以上ある。駅を利用する留学生にアピールするのが目的」と説明する。

「留学生も住みやすい」

 ここ数年、中国人留学生対象の…

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