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 地酒のあり方などについて考えるイベント「Local Food Think」が24日、岩手県紫波町下松本の料理店「Azumane倉庫」で開かれた。約40人の参加者を前に、県内3酒蔵の経営者が地酒づくりに対する思いなどを語った。

 県内の酒蔵は現在22カ所で、最盛期の約半数。江戸時代から続く吾妻嶺酒造店(紫波町)蔵元の佐藤元さん(47)は「地元の米を使うからといって『岩手らしい』とは限らない」と指摘。廣田酒造店(同)の廣田英俊社長(51)は「どう味わってもらうか、のみ方まで丁寧に伝えることが大切」と強調した。

 ホップの一大産地・遠野でクラフトビールを造る遠野醸造の袴田大輔社長(31)は、後継者不足でホップ生産量が激減しているとして「地域に根ざした醸造を通して、遠野産ホップを生かした新たな産業・文化を広げたい」と話した。

 参加者らは各酒蔵の酒や地元の野菜をふんだんに使った料理を楽しんだ。盛岡市から参加した30代男性は「作り手の思いや工夫を聞いたので一層楽しめる」と味わった。「Azumane倉庫」の桑原宏治代表(36)は「岩手は食材の宝庫。食の可能性を広げるためにさまざまな人を巻き込みたい」とした。(太田原奈都乃)