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 欧州連合(EU)の行政機関トップ、ユンケル欧州委員長が朝日新聞の取材に、英国のEU離脱に伴いEUと英国が合意した協定案について「次の英首相に誰がなっても再交渉には応じない」と語った。10月末に離脱期限が迫るなか、「合意なき離脱」か、今の協定案の受け入れかをEUとして新首相に迫る意向を示した形だ。

 ユンケル氏は大阪市で開かれる主要20カ国・地域(G20)首脳会議で来日するのを前に、ブリュッセルで朝日新聞の単独インタビューに応じた。

 メイ英首相は協定案の承認を英議会から得られず、辞意を表明。後継首相となる保守党党首の座を争うジョンソン前外相、ハント外相の2人は、ともに「合意なき離脱」も辞さないとしつつも、7月の首相就任後に協定案の修正を目指す考えを示している。ユンケル氏は「協定案はメイ首相とではなく、英国とEUで結んだ『条約』だ。修正できるのは将来の関係に関する政治宣言のみだ」と述べ、その可能性を否定した。

 一方、3月末から10月末に延期した離脱期限について、新首相のもとで総選挙に踏み切る場合を念頭に「英国が(総選挙を)決断すれば、対応する」と語り、再延期に応じる可能性を示唆した。ただ、仮に親EU派が少なくない労働党が政権を取っても「再交渉には応じない」とも述べた。

 ユンケル氏は貿易をめぐる米中…

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