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 刑務所に収容される前に神奈川県愛川町の自宅から無職小林誠容疑者(43)が刃物を持って逃げた際、地元への情報提供が遅れた問題で、愛川町の小野沢豊町長と逃走車両が見つかった厚木市の小林常良(つねよし)市長が25日、速やかな情報共有を求める要望書を山下貴司法相と横浜地検の中原亮一検事正に提出した。

 両首長は要望書で、逃走の情報提供を受けたのが発生の3時間以上後だったと指摘。車の発見も約6時間後に報道で知り、初動態勢が整わなかったとして、住民の命に関わる情報を速やかに共有できる仕組みの創設を求めた。また今回の事案の徹底検証も要望した。

 横浜地検を訪れた後、小林市長は「迅速な情報がないと対応が後手後手に回り、次の事件事故につながりかねない」、小野沢町長は「要請をしっかり受け止めてほしい」と報道陣に話した。

 山下法相は25日、閣議後の記者会見で「こういったことは横浜だけの問題ではなく、全国的にしっかりと対応を取らなければならない」と述べた。(吉野慶祐、浦野直樹)