学生、会社員、教師…香港デモ、参加者たちの素顔と思い
文と写真 機動特派員・竹花徹朗=香港
香港で、刑事事件の容疑者を中国本土へ引き渡すことを可能にする逃亡犯条例改正案をめぐり抗議活動が続いている。16日には約200万人(主催者発表)が中心部の大通りを埋めた。大きなうねりの中にいた参加者の素顔が見たくて、たずね歩いた。
日本で中学と高校に当たるセカンダリースクールの女子生徒(16)は、16日のデモが初めて参加した路上での抗議活動だった。「私たち若い世代には将来への責任があります。それは香港という家を守ることです」
これまで政治に関心がなかった女性会社員(23)は、生活苦から来る不満が積もっていると話した。「どんなに一生懸命働いても家賃が払えません。私も家族と同居を続けています」
1997年に香港が英国から…