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 日本で初開催となる、主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)が28日に始まります。会場の大阪市には、米国のトランプ大統領や中国の習近平国家主席、フランスのマクロン大統領など世界のトップたちが集まっています。でも、世界には190カ国以上もあるのに、どうしてこの20カ国だけが参加国として選ばれているのでしょうか? すぐに答えが出そうな素朴な疑問を調べてみると、そこには意外にも奥深い外交の世界がありました。

 ちなみに、G20のメンバーは、米国、英国、フランス、ドイツ、日本、イタリア、カナダのG7に、ロシア、アルゼンチン、オーストラリア、ブラジル、中国、インド、インドネシア、メキシコ、韓国、サウジアラビア、南アフリカ、トルコを加えた19カ国と欧州連合(EU)です。

 外務省が立ち上げた特設ホームページには、G20の設立経緯について、こう説明されています。「リーマン・ショックを契機に発生した経済・金融危機に対処するため、2008年11月、主要先進国・新興国の首脳が参画するフォーラムとして、従来のG20財務大臣・中央銀行総裁会議を首脳級に格上げし、ワシントンDCで第1回サミットが開催されました」

 つまりメンバー国は「主要先進国・新興国」ということです。しかし、誰がどうやって国を選んだのかは書かれていません。

 外務省に電話してまずつながったのは、「G20サミット事務局」でした。ところが、返ってきた答えは、「経済局政策課に聞いてもらった方がいいかもしれません」。あらためて経済局政策課にかけ直すと、ホームページと同じ説明は聞けたものの、結局、どうして今の20カ国なのかについてはっきりとした回答は得られませんでした。

 そこで、「G20 どうやって 参加国」のキーワードでグーグル検索してみると、「G20の参加国選定プロセスから見るグローバルガバナンスの現状」という論文が見つかりました。著者はフェリス女学院大学の杉之原真子准教授で、国際政治経済学が専門の研究者です。さっそく取材をお願いして、話をうかがいました。

 「G20の参加国はどうしてこの20カ国に決まったのでしょうか。外務省に尋ねても分かりませんでした」。杉之原准教授に会って最初の質問をぶつけると、待ち望んでいた答えが返ってきました。「私も同じようにどうしてこの20カ国に決まったのかに興味を持ったことがきっかけで、論文を書きました」

 G20サミットの原型になった…

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