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 東京都の小池百合子知事は、非常勤の特別職である都参与に、インターネット大手ヤフーで社長を務めた宮坂学氏(51)を任命する方針を固めた。宮坂氏は今月18日付でヤフーの会長を退任。小池氏は人工知能(AI)などを活用して社会の課題解決を目指す「Society5・0」の導入を掲げており、宮坂氏のアドバイスに期待するとともに、取り組みをアピールしていきたい考えだ。

 宮坂氏は1997年にヤフーに入社し、メディア事業部長などを経て、2012年に社長に就任。組織改革やスマートフォン向けのサービス拡充などのほか、東日本大震災の被災地支援にも力を入れてきた。18年には「経営幹部の若返りが重要」として、代表権のない会長に退いていた。

 都は今年4月、庁内の新しい組織として戦略政策情報推進本部を立ち上げたほか、AIやビッグデータを行政サービスにどう結びつけるか考えるため、5月に有識者を集めた検討会の第1回会合を開くなど、最先端技術の活用に力を入れている。宮坂氏もこの検討会のメンバーに入っており、都は、より具体的な連携や助言を期待し、参与への就任を打診していた。

 就任は7月1日の予定で、任期は1年ごとの更新。参与は専門的な立場から知事に助言・進言する役割を担い、都の規則では7人以内とされているが、現在は一時的に空席になっていた。報酬の上限は月33万3千円。(西村奈緒美、井上裕一)