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 詩人の金時鐘さんに、半生を振り返ってもらいました。皇国少年だった金さんが、どう「解放」を迎えたのか。済州島4・3事件や、帰国船への思いなど、在日として生きた70年の苦悩とは――。連載「人生の贈りもの」(全15回)をまとめてお届けします。

日本語、とたんに「闇のことば」に

拡大する写真・図版原発問題に関する詩集「背中の地図」の続編に取り組んでいる=2019年6月10日、奈良県生駒市の自宅、相場郁朗撮影

 《今年で90歳になった》

 「在日」を70年生きたことになります。1949年、朝鮮半島の南方80キロにある済州島(チェジュド)から日本に来ました。過ぎ去った歳月に置き去りにされ、しなびた私です。

 日本が支配した植民地朝鮮で生まれ、日本語で教育を受けました。意識というのはことばの蓄えですが、私の意識の下地に敷き詰められているのは、少年期を形作った言葉である日本語です。

 「皇国少年」になりきっていた…

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