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 高校野球部の髪形といえば丸刈りの印象が強い中、岩手県内でも少しずつ脱丸刈りの動きがある。昨年夏の岩手大会の覇者で連覇をめざす花巻東も現在、髪形は自由。「伝統だから」と安易に続けるのではなく、意味や意義を考えて欲しいという監督の思いがある。

 開幕を控えて練習にも熱が入る花巻東の選手たち。その多くが5センチほど髪を伸ばしている。金沢永輝選手(3年)は「最初は違和感もあったけれど、プレーには影響がない」と話す。

 昨年8月、甲子園で敗れて地元に戻った翌日、佐々木洋監督が丸刈りの強制をやめると宣言した。夏の高校野球も昨年、第100回の節目を迎え、変えるべきところは変えていく必要性を感じていた。

 高校野球を存続させていく中で、丸刈りの強制も長期的に見れば競技人口の減少につながる可能性がある。「大学や社会人の野球は丸刈りではない。格好いいことをしたいと思うのは普通のこと」と佐々木監督。髪形以外に練習方法なども野球や選手のためにどんな意味があるのか、熟慮していくという。

 県内には髪形を自由にした学校が他にもあるが、全体としてはまだ丸刈りのチームが多い。そんななか、花巻東の選手たちは、だらしなく見えないよう、各自で考えて髪形を整えている。金沢選手は「言われたことだけやっても勝てない。自分たちで髪形を考えれば個人で責任も生まれるし、それが野球にもつながると思う」と話している。(御船紗子)