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 米物流大手フェデックスは、米商務省が導入した輸出規制で理不尽な負担を背負わされているとして、同社への規制適用をやめるよう求める訴訟を米連邦地裁に起こした。米中の貿易摩擦のあおりを受け、業績への影響も出始めている。

 フェデックスは24日の声明で「規制に触れるかどうか、全荷物について原産地や技術的な構成を把握するのは不可能だ」と指摘。自社について「運輸企業であり法執行機関ではない」と主張した。訴状によると1日平均1500万個の荷物を受け付けているという。

 米トランプ政権は5月、安全保障上の懸念を理由に中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)に対する輸出規制を発表し、今月21日には規制対象となる企業を拡大させた。

 フェデックスは、日本から中国の華為宛ての荷物を無断で米国に迂回(うかい)させていたと報じられ、その後、中国当局が捜査に入るとも伝えられていた。

 一方、フェデックスが25日に発表した2020年5月期の業績見通しは、1株あたり利益が減益となり市場予測を下回った。スミス最高経営責任者(CEO)は電話会見で「貿易減速で国際部門の成長が弱っている」と嘆いた。(ニューヨーク=江渕崇)