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 新幹線の先頭車両製造で知られる山下工業所(山口県下松市)が工場の新増設に乗り出す。27日、下松市役所で建設協定の調印式があり、山下竜登(たつと)社長が「将来を見据え、生産能力の増強と、働きやすい環境づくりを目指す」と抱負を語った。

 同社は東海道新幹線開業前年の1963年に創業。市内の日立製作所笠戸事業所向けに鉄道車両部品と半導体製造装置部品の製造を手がけている。金属板をハンマーでたたいて複雑な流線形を作り出す「打ち出し板金」の技術に優れ、0系など歴代新幹線の「顔づくり」を担ってきた。

 今回の新増設は、日立の増産要請に応えるもので、今年8月から順次、既存の2工場を増築し、近くに新工場を建設していく。新工場が稼働するのは2021年8月の見込みだ。

 この日、山下社長と国井益雄市長が調印したのは、市の産業振興のために協力することを確認する紳士協定。山下社長から打ち出し板金技術で作られた記念プレートを贈られた国井市長は「地域経済を牽引(けんいん)する企業としてさらなる発展を」とあいさつした。(三沢敦)