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 仙台市の歓楽街で、飲食店のメニュー表を手に通行人に近づく「客引き」を規制する条例が施行されて、約3カ月。14日には条例に基づき初めて、違反した大学院生の氏名が公表された。

 手軽なアルバイトとして客引きに手を染める事例もあり、各大学も対応を急ぐ。

 26日夜。市中心部の虎屋横丁周辺では、耳に無線機をつけた客引きとおぼしき男性数人の姿があった。足元はサンダル履き。この日は巡回する市の指導員もおらず、通行人に「居酒屋、お探しですか」などと声をかけていた。

 金曜夜の客引きの人数を集計する市によると、以前は300人近かったが、3月は209人。今月7日は173人に減った。

 減少の背景にあるのが「客引き禁止条例」だ。4月から規制を強め、仙台駅や国分町周辺の指定区域で飲食店や風俗店など業種にかかわらず禁じる。違反者には勧告、次いで命令を出し、従わなければ5万円以下の過料を科して氏名を公表する。3回違反するとアウトという意味で、「三振アウト制」とも呼ばれる。

 14日、第1号の違反者の氏名が公表された。同市青葉区の男性で、市のホームページに住所も掲載された。その後の取材で、東北大学に在籍する大学院生とわかった。「再三注意されても違反したことを踏まえて、1年間は掲載する」(市市民生活課)。

 条例では、飲食店の経営者が従業員に客引きをさせた場合も過料や公表の対象となる。今回は大学院生が2度目と3度目の違反時で働く店が違ったため公表できなかった。

 市は22日現在、条例に基づいて法人を含む130人に勧告した。うち33人は命令も受けツーストライク。氏名公表の一歩手前だ。客引きの多くが10代後半から20代前半で、3割程度を大学生や専門学校生が占めるとみられる。

 「条例施行で客引きが減り、氏名公表でさらに減った」と話すのは、一番町周辺にあるダイニングバーの男性店長(24)。客引きをしないと店が回らないと嘆く。氏名が出た大学院生とも顔見知りだという。「インターネットで検索すると名前が出るので、学生は就職活動に影響する。周りを見ても学生の客引きはいなくなった」

 客引きをする学生の多くは、ア…

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