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 かんぽ生命保険が顧客に不適切に保険を乗り換えさせた疑いがある問題で、旧契約の解約後に新契約を結べなかったケースが月約1300件あるとわかった。うち約180件は、万一の際の保障を受けられない無保険になった。旧契約後にかかった病気でかんぽ側に新契約を断られたためで、金融庁が改善策などの報告を求めている。

 同社の保険販売を巡っては2018年11月分の契約の社内調査で、顧客に不利な乗り換えが約5800件見つかった。これとは別に18年4~6月分の契約の調査結果が新たにわかった。

 この期間の保険契約乗り換えは月平均約2万3千件。うち6%の約1300件は、保険会社が契約者の健康状態などを審査した結果、新契約を断る「謝絶」が起きていた。うち14%の約180件は、契約者がほかの保険に入っておらず、保障を受けられない無保険の状態に陥っていた。

 ほかの大手生保は顧客が契約を乗り換える際、新契約の審査が通った後に旧契約を解約してもらう手続きが一般的だ。一方で、かんぽは旧契約の解約後に新契約を結ぶケースが多かった。このため、健康状態の告知書などをもとに、謝絶される事例が相次いだ。

 かんぽはこうした手続きについて「まず解約したい顧客側のニーズがあった」(広報)と説明する。ただ、販売を委託された日本郵便の関係者は「かんぽ特有の事情もある」と打ち明ける。民業圧迫を防ぐねらいで、かんぽは顧客が結べる契約の保険金が上限2千万円と決まっているためだ。

 上限に届く顧客は、まず旧契約を解約しないと新契約を結べない。保険を販売する郵便局員がノルマを意識して加入件数獲得を急ぎ、謝絶されるかもしれないことを十分認識せずに解約を勧めた恐れがある。

 このほか、乗り換え契約が多い…

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