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 26日は北北海道大会で名寄、空知地区が開幕した。空知では岩見沢緑陵が九回サヨナラ本塁打で勝利。ほかにも士別翔雲、札幌あすかぜ、札幌南がサヨナラ勝ちを収めるなど、わずかな差が選手たちの明暗を分けた。石狩南は延長戦の末、春季道大会代表校の札幌新川を破った。27日は小樽で開幕し、これで道内全10地区に熱闘の舞台が広がる。

夏はあと一度 後輩らに託す

 待ちに待った対戦だったが、幕切れはあっけなかった。

 五回裏、1死満塁。江陵はあと1点失えばコールド負けの場面に追い込まれていた。打球はファウルグラウンドへ。捕球すれば犠飛もある。しかし、外野手が捕ってしまい、三塁走者が生還、試合が終わった。江陵の選手たちはベンチ前で、沈痛な表情で相手の校歌を聞いていた。

 今年のチームは波に乗った時の打線の勢いの良さが身上で、谷本献悟監督が「過去最強のチーム」と評すほど。白樺学園には昨年夏と秋に敗れている。選手たちは組み合わせが決まると、「十勝の強豪校を倒してこそ、甲子園が見えてくる」と喜んだ。1回戦はコールド勝ちし、満を持して臨んだ試合だった。

 1回戦の勢いのまま、初回に2点を挙げる。だがその裏、白樺学園打線に8安打を浴びて7点を失い、流れを完全に持っていかれた。好機を作るが一打が出ず、1点を返すにとどまった。中村圭吾主将(3年)は「白樺学園は格別に強かった。試合中、3年生として流れを変えられず、申し訳ない気持ちが強いです」と自分を責めた。

 江陵は統廃合で、来年度末での閉校が決まっている。試合後、ベンチ裏で肩を落とす2年生たちに手を置き、「頼むな」と声をかけていた中村主将。夏のチャンスはあと一度。「後輩たちにはこの悔しい思いを胸に、ユニホームが着られる最後の時まで勝利を目指して戦ってほしい」(中沢滋人)