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 特殊詐欺対策を装って一人暮らしの男性(78)から1180万円を詐取したとして京都府警の巡査長が詐欺容疑で逮捕された事件で、巡査長が逮捕の数日前、男性に「お金を全額返すので許してほしい」と示談を持ちかけていたことがわかった。捜査関係者が取材に明らかにした。府警は、捜査の動きを知った巡査長が処罰感情を抱かれるのを恐れ、立件を防ごうとしたとみている。

 逮捕されたのは山科署の巡査長、高橋龍嗣容疑者(38)=京都市中京区。捜査2課によると、同市伏見区の交番に勤務していた昨年11月8、15日、同区の男性宅を訪れ、特殊詐欺を防ぐ名目で現金を詐取した疑いで、今月15日に逮捕された。

 捜査関係者によると、逮捕の数日前、男性に久しぶりに電話し、呼び出して面会したうえ、「全額を返すので示談に応じてほしい」と話した。だが、全額を返せるめどは立たず、男性は示談に応じなかったという。

 巡査長は現金を受け取った後も時々、男性に電話して体調を気遣う言葉をかけていた。しかし、1カ月ほど連絡が途絶え、不審に思った男性が4月、府警に連絡して問題が発覚した。