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 オーストラリアの公共放送ABCは27日、北朝鮮に留学中の豪州人男性が、今週初めから行方がわからなくなっていると報じた。豪外務省は男性の状況について確認を急いでいる。

 ABCによると、行方がわからなくなっているのは、アレック・シグリーさん(29)。北朝鮮に住む唯一の豪州人で、2018年から平壌にある金日成総合大学に朝鮮文学の修士号を取るために留学している。

 本人のフェイスブックやツイッターは24日を最後に投稿されていない。

 豪外務省報道官は27日、朝日新聞の取材に状況を確認を急いでいるとしたうえで「プライバシー保護のため、これ以上のコメントはしない」とした。外務省は、豪州人に対して「北朝鮮では、豪州で犯罪と考えられないことでも逮捕される可能性がある。豪州の大使館も領事館もなく、支援が限られる」などとして「渡航の再検討」を求めている。

 シグリーさんは13年に北朝鮮への観光ツアーをする旅行会社を設立した。17年にはABCの取材に「安全でないと思うなら、ツアーは中止する。北朝鮮は魅力的な国だ。世界にはこのような国はない」と語っていた。(シドニー=小暮哲夫)