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 北朝鮮外務省の米国担当局長は27日、談話を発表し、「米国が今のように腕を組んで座って待つつもりなら、結果を出そうとしても時間的な余裕は多くない」と米国を強く警告した。朝鮮中央通信が同日、伝えた。

 北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長は、米朝協議再開の期限を年内と切り、米国側の出方をみている。トランプ米大統領も対話には前向きな姿勢を示すが、具体的な提案は現時点ではないとみられる。談話には、前向きな提案を示せとの意味が込められているようだ。

 談話は、米朝協議をめぐる韓国の役割について「口出しする問題ではまったくない」とも強調。「我々が米国と連絡する場合は朝米のルートを使えばいいし、協議するなら朝米が直接向き合えばいい。南朝鮮(韓国)を通すことはまったくない」として、南北首脳会談を開くことで米朝協議を進めようとする文在寅(ムンジェイン)大統領の方針を強く批判した。30日にはソウルで米韓首脳会談が予定されており、北朝鮮が両国を牽制(けんせい)した形だ。(ソウル=神谷毅)