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 川の参詣(さんけい)道・熊野川で川舟下りを運営する和歌山県新宮市の一般財団法人熊野川町ふれあい公社は27日、クラウドファンディング(CF)で新造した川舟「2代目速玉」の運航をスタートさせた。あいにくの雨だったが、熊野古道を巡っている外国人観光客らが乗り込み、景観を楽しんだ。

 2005年の事業開始から14年が経過し、木造の川舟の老朽化が目立ってきたことから、公社は4隻あるうちの1隻の更新を計画。11年秋の紀伊半島大水害で事務所が流失した影響などで資金力がないためにCFの力を借りることにした。集まったのは目標額200万円を上回る244万2千円。これをもとに地元の船大工に全長8メートルの川舟を造ってもらい、船外機1機も購入した。

 この日の午前の便で、海外の観光客11人と日本人1人が2隻に分かれて乗船。「2代目速玉」には米国と香港から来た6人が乗り込んだ。ガイドから新造の経緯を聞いた観光客は「ニューボート、イエーイ」と巡り合わせを喜んでいた。

 乗船を受け付ける熊野川川舟センター(0735・44・0987)の森本博也センター長(63)は、出発を見届けると「お金を寄せてくれた142人には感謝しかない。乗船人数が右肩上がりの傾向が見えてきたので、続けていきたい」と話した。(東孝司)