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 プロ野球を統括する日本野球機構(NPB)は27日、オリックスのジョーイ・メネセス内野手(27)がドーピング検査で陽性反応を示したとして、1年間の出場停止処分を科したと発表した。オリックスは同日、メネセスとの契約を解除した。プロ野球でのドーピング違反は昨年のジャフェット・アマダー内野手(楽天)以来、6人目。

 NPBアンチ・ドーピング調査裁定委員会によると、メネセスは4月9日のロッテ戦後に抜き打ちで行った尿検査で、禁止物質の筋肉増強剤「スタノゾロール」の代謝物が検出された。

 検出されたスタノゾロールは、1988年ソウル五輪の陸上100メートルで金メダル剝奪(はくだつ)となったベン・ジョンソンから検出された筋肉増強剤の一種。メネセスの尿からは、その代謝物の2種類の物質が検出された。薬物使用を隠すために使われる利尿剤などは検出されていないという。

 5月22日の事情説明で、メネセスは「意図的な摂取はない」と否定したが、その後、予備のB検体からも同じ物質が検出された。今月12日に本人に弁明の機会を設けた後、調査裁定委員会を開き、処分を決めた。

 メネセスはメキシコ出身で、大リーグでの経験はない。今季からオリックスに加入し、29試合で打率2割6厘、14打点、4本塁打だった。5月5日に右手の炎症を理由に1軍の出場選手登録を抹消されていた。

 今回の処分を受け、メネセスは球団を通じ「現実を受け止めるしかなく、処分を受け入れる必要があると思っている。ファンや関係者にご迷惑をおかけし、申し訳ない」とのコメントを発表した。

 プロ野球で2年続けて薬物違反が出たことについて、調査裁定委の委員長でもある斉藤惇コミッショナーは「誠に残念」としている。NPBは講習会などで選手のアンチ・ドーピングへの意識を高めてきたが、さらに取り組みを強化する方針だ。

 プロ野球でのドーピング検査は、試合後に不作為に抽出した選手に抜き打ちで行われ、年間で100以上の検体を回収しているという。