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 日産自動車は27日、2019年3月期のカルロス・ゴーン前会長の役員報酬が16億5200万円だったと明らかにした。うち4億1千万円を実際に支払ったという。残りは支払いを繰り延べていて、まだ支払っておらず、今後支払うかどうかは未定としている。西川(さいかわ)広人社長兼CEO(最高経営責任者)の報酬は4億400万円だった。

 この日提出した有価証券報告書(有報)で明らかにした。ゴーン前会長の報酬は本来、25億4400万円にのぼる見込みだったが、昨年11月に会長職を解任され、見込みより減った。過去に開示済みの退職慰労金や株価連動型インセンティブ受領権など計約67億円分をゴーン前会長に支払わないことも有報に明記した。

 一方、25日の定時株主総会に提案された役員人事案で、西川氏への賛成率が78・0%だったこともわかった。前回(17年)の総会での79・9%を下回り、取締役に選任された11人のうち最低だった。日産が27日、臨時報告書を公表して明らかにした。ゴーン前会長の不正を許した責任などを問う声が社内外で強まり、有力な議決権行使助言会社が反対を推奨していた。(友田雄大)