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 千葉県野田市の小学4年、栗原心愛(みあ)さん(当時10)が虐待死したとされる事件を受け、市は27日、虐待を受けた子どもが児童相談所に一時保護されるまでの間、児相を設置していない市区町村が子どもを「仮保護」できるよう求める要望書を国に郵送で送った。市議会も同様の趣旨の意見書を26日に可決している。

 要望書では、緊急時や児相が対応できない場合、市区町村の要保護児童対策地域協議会の担当部署や子ども家庭総合支援拠点が、児相による一時保護の決定までの間、仮保護する権限を行使できるよう必要な措置と、それに伴う人員などへの財政支援を求めている。

 市によると、市が子どもの一時保護が必要と判断して県柏児相に連絡しても、人員や現場までの距離の関係で来てもらえず、権限のない市職員が児相に連れていき、一時保護が決まる場合が少なくないという。権限のない市の対応が児相とともに親の反感の対象にもなることがあり、心愛さんも市職員が柏児相に連れていき、その後、父親への対応に苦慮した。

 仮保護は実態に即して子どもを暫定的に保護する法的な権限を市区町村に与えるもので、今村繁副市長は「職員が自信を持ってやるためには権限が必要」と話した。(上嶋紀雄)