[PR]

 うんちを見ればその人の特性が分かる――。そんな研究を元サッカー日本代表の鈴木啓太さん(37)が続けている。アスリートを中心に便を集めて調べる、腸内細菌研究のベンチャー企業の社長を務める。目指すのは「アスリートからファンへの健康面での恩返し」だ。

 浦和レッズに所属していた現役時代から、便の状態とその日の体のコンディションに関連性があると感じていた鈴木さん。引退した15年の10月に腸内細菌研究に特化したベンチャー企業AuB(オーブ)を設立した。アスリートの経験と人脈を活用して、五輪選手やJリーガーらを中心に500人以上から1千をこえる便を集め、香川大と連携して調べてきた。

 腸内には1千種類、100兆~500兆個の細菌がいるとされ、細菌だけで重さが1.5~2キロにもなるという。そしてストレスに強い人、太りやすい人、筋肉質な人の腸内を調べるとそれぞれ、特定の種類の菌が多いことが分かってきている。

 AuBではラグビー、サッカー、長距離の3種目の選手であれば便だけで92%の確率でどの競技をしているか当てられるようになったとしている。また、ある企業で働く人の便を調べた際には、ストレス耐性がある人が持つ菌がもっとも多かったのは社長だった。

 4月に発売した腸内フローラ検査キット「BENTRE(ベントレ)」は、おもに大腸や便の中に生息する腸内細菌の集合体・腸内フローラと人の特性の関連性を指摘し、健康や体づくりに役立てるのがねらいだという。

 3日間の食事のデータと、採取…

980円で月300本まで有料記事を読めるお得なシンプルコースのお申し込みはこちら