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 モスクワで開かれていた第16回チャイコフスキー国際コンクールの最終結果が27日発表され、ピアノ部門で日本の藤田真央さん(20)が2位に入賞した。同コンクールの演奏部門で日本の出場者が上位に入賞するのは、2007年にバイオリン部門で優勝した神尾真由子さん以来12年ぶり。

 同コンクールは世界3大コンクールのひとつとされ、開催は4年に1度。チェロや金管、木管、声楽などの部門があり、バイオリン部門では米国籍の金川真弓さん(24)が4位となった。

 藤田さんは、確かな技術と豊かな表現力で1次審査からコンクールの話題をさらった。難曲として知られるラフマニノフのピアノ協奏曲第3番を演奏した最終審査は「自分らしい演奏はできたと思うが、会場の雰囲気にのまれて自分のもろさも出てしまった」と振り返ったが、観客のスタンディングオベーションは3分近くも続いた。2位の結果に「びっくり。演奏にお客さんも喜んでくれ、本当にうれしい」と笑顔を見せた。

 藤田さんは東京都出身。兄の影響で3歳からピアノを始め、現在は東京音楽大で学ぶ。17年にはスイスで開かれる若手ピアニストの登竜門「クララ・ハスキル国際ピアノコンクール」で優勝した。ピアノコンクールを舞台に若い演奏家たちの成長を描く恩田陸さんの小説を原作に、今秋公開される映画「蜜蜂と遠雷」では、主要キャストのひとりのピアノ演奏を担当する。(モスクワ=石橋亮介)