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 新宮市の文化複合施設の建設に伴って確認された新宮城下町遺跡(下本町2丁目、縄文~江戸時代の複合遺跡)の国史跡指定を目指すため、市教育委員会は28日、考古学や中世史などの専門家5人で構成する調査委員会を立ち上げた。

 遺跡の最上面から江戸期の町割り遺構、その下から熊野川を利用した中世川湊の倉庫群跡が見つかっている。愛知県の瀬戸・常滑焼や岡山県の備前焼といった東西各地との交易を物語る遺物も出土している。調査委は2年間かけてこの遺跡の性格や価値を調べ、市教委に報告する。委員長に選出された黒崎直・富山大学名誉教授(考古学)は「中世の素晴らしい遺構。意義や性格を正しく位置づけ、史跡指定とあわせて活用の方向も見据えて報告したい」と話した。(東孝司)