【動画】小田川とその支川の破堤によって浸水が広がる状況を再現したシミュレーション動画=岡山大学の赤穂良輔准教授提供
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 14府県で200人以上が亡くなった西日本豪雨から1年。大規模浸水で51人が死亡した岡山県倉敷市真備(まび)町地区では、堤防8カ所が連鎖的に決壊した。最初の氾濫(はんらん)から8時間後に浸水が深くなった地域でも13人が亡くなった。専門家は「避難情報だけでなく被害情報も伝える仕組みが必要」と指摘している。

 高梁(たかはし)川と支流の小田川に挟まれた低地に雨が降り続く。昨年7月6日午後10時40分、岡山地方気象台は大雨特別警報を発表した。しかし岡山県のアンケートではこの時、住民の半数以上は被害を予想しなかった。

 真備町地区全体で8カ所が破堤し、1200ヘクタールが最大約5・4メートル浸水。主因は「バックウォーター現象」だった。本流の高梁川が増水し、流れ込みを阻まれた小田川、さらに小田川支流の水が行き場を失った。

 国の高梁川水系小田川堤防調査委員会や岡山大のシミュレーションで、浸水状況が詳しく判明した。

 6日午後11時ごろ、小田川支流の末政川が有井橋付近で氾濫。日付が変わるころ、小田川支流の高馬川の西側堤防も崩れた。末政川は有井橋の上流も両岸からあふれ、浸食された西側堤防が決壊した。

【動画】広範囲にわたって建物が水に浸かった岡山県倉敷市=2018年7月7日、依知川和大撮影

 堤防は片側が切れると水位が下がり、対岸は切れにくくなるはずが、ドミノ倒しのように決壊が続いた。

 7日午前3時すぎ、小田川の北側堤防が決壊し、箭田(やた)地区に浸水が拡大。氾濫水は末政川の堤防を西から乗り越えて東にあふれ、午前7時前に末政川の東側堤防がさらに1カ所決壊し、濁流が川辺、辻田、岡田地区を襲った。

 浸水が時間差で起きた状況は、市消防局への当時の119番通報からも浮かぶ。発信時刻と地区が分かるのは約1千件。7日午前1時以降は箭田、続いて有井からの通報が増え、午前4~8時にピークを迎えて減った。午前8時以降は川辺と辻田が増えた。通報は8日夕方まで続き、2350人以上が救助された。

■避難呼びかける中…

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