シリーズ:眠る

発作は苦しい、でも「何かできる」 1冊の本と出会って

有料会員記事

武田耕太
[PR]

患者を生きる・眠る「ぜんそく」(3)

 ぜんそく発作の不安におびえる毎日から抜け出したかった。

 1988年、44歳でぜんそくと診断された神奈川県の坂本直美さん(75)は仕事も辞め、自宅に引きこもるようになった。

 ぜんそくの発作は睡眠中に起きやすい。ホルモンバランスの変化や、気道を収縮させる副交感神経のはたらきが高まることなどが原因とされる。坂本さんも夜寝た後に発作が起きることが多く、そのたびに眠りを妨げられた。

 気分が塞ぎ込むなか、楽しみの一つが、近くの図書館で本を借りて読むことだった。そのなかの一冊に、「よく死ぬことは、よく生きることだ」があった。乳がんになったジャーナリストの千葉敦子さんの本。自分の病気を冷静に受け止め、同じ患者のために、積極的に病気と向きあう日々を発信していく姿に感銘を受けた。

 「発作は苦しい。でも24時…

この記事は有料会員記事です。残り633文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【7/11〆切】スタンダードコース(月額1,980円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら