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 都道府県ごとに制度がバラバラな、フグの有毒な部位を取り除く処理の資格の質を担保するため、厚生労働省の検討会は28日、資格認定の基準案を大筋で了承した。フグの処理や種類を見分ける技能を試験で確認することなどが柱。早ければ秋にも正式に決め、都道府県に通知し、制度の見直しを求める。

 フグは種類によって有毒部位が異なる。厚労省は、有毒部位を処理すれば食べられるフグの種類と部位を通知で示し、それに限って販売などを認めている。

 一方、フグの水揚げや消費は地域に偏りがあり、フグ処理資格も地域差が大きい。厚労省の4月の調査では、山口や東京など21都府県では学科と実技の試験がある一方、講習会だけのところもある。受験要件や求められる技能にも差があった。

 ある県の資格が別の県で通用しないことも多く、フグを輸出する際に相手国の理解を得にくい状況にもなっていた。

 このため、厚労省は4月、統一的な基準作りに着手。この日の検討会で、学科と実技の内容や到達目標の案を示した。実技では実物を使い、5種類以上のフグを鑑別したり、有毒部位を除去したりする。必要な技能は試験で確認することとする。

 資格制度は、地域の状況に合わせて引き続き都道府県が運用するが、試験が厚労省の認定基準を満たせば、全国で資格が通用するよう都道府県に対応を求める。厚労省は今後、基準案への意見を公募して正式に決める。