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 首相官邸や与党の思い通りに事が進み、議論は深まらない――。最近の国会ではそうした事例が相次いでいる。国会の姿をどう見るか。今後の国会のあるべき姿は。駒沢大学の大山礼子教授(政治制度論)に聞いた。

 ――2013年参院選で自民党が大勝し、衆参「ねじれ」が解消してから、与党の強引な国会運営と野党の無力さが際立ちます。

 「昔の国会にも欠陥はあったが、それなりに回っていた。野党の後ろには国民が控えている、国会で野党の質問に答えることにより国民に納得してもらう、という意識が自民党にあり、論戦が成り立っていた。与党が野党にある程度花を持たせることもあった。でも今は与野党の人的関係が崩れ、与党は「野党は敵、敵の言うことはかわせばいい」といった姿勢だ。もともと多数決が基本なので、野党を通じて国民に説明するという『気構え』が与党になくなると、野党には攻め手がなくなる。ただ、野党が現行制度で与えられている手段を使いきっているかは疑問。衆院の予備的調査など、野党だけの判断で実現できることはある」

 ――先の通常国会の予算委員会の開催日数は過去10年で最少でした。野党が要求しても与党は開催拒否を続けました。

 「予算委に首相を縛り付けるのは確かにおかしい。ただ、議院内閣制をとっている国で、本会議で政府に何でも質問していい仕組みがないのは日本だけ。代わりに予算委で自由に議論できるようにしてきた経緯がある。予算委のあり方を問うのであれば、本会議で何でも質問できるような改革とセットで議論すべきだ」

大山教授は「国会で何をすべきか、考えていない議員が多い」と指摘します。野党が議席を増やせば、もっと緊張感は出るかもしれません。しかし旧民主党にも強引な国会運営が目立ちました。どうすれば国会はうまく機能するのでしょうか。詳しくは記事の後半で。

 ――自民党総裁である首相が党…

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