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 中国で2015年7月9日、人権派の弁護士らが一斉に拘束された「709事件」で国家政権転覆罪に問われ、1月末に懲役4年6カ月の実刑判決を受けた王全璋弁護士(43)と家族が28日、服役先の山東省臨沂の刑務所で、ほぼ4年ぶりに面会を果たした。

 妻の李文足さん(34)と6歳の息子らが30分ほど面会。李さんは朝日新聞の取材に「明らかにやせて顔や手が黒ずみ、老けていた。喜んだ表情も見せず、まるで別人、ロボットのようだった」と話し、夫の精神状態を心配した。昼に何を食べたか聞いても覚えていないほど、記憶力も衰えていた。王氏は「よい待遇を受けているので、当局に抗議をしないように。しばらく面会にも来るな」などと語ったという。

 王氏は事件で当初に拘束された弁護士らの中で1人だけ、家族や家族が依頼した弁護人と面会できない異常な状態が4年近く続き、当局による虐待などが疑われていた。他の弁護士については国営メディアが裁判で映像や写真を報じたが、王氏は判決時もホームページで結論が公表されただけだった。李さんが5月に面会を求めた際にも、刑務所側は「面会室の修繕」を理由に拒絶していた。

 王氏は、中国共産党が邪教とする気功集団「法輪功」メンバーの弁護や土地を奪われた農民の支援をしてきたことで知られる。(北京=延与光貞)