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 主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)に関連し日本政府が28日に開催した行事で、安倍晋三首相の妻、昭恵氏と韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領の妻、金正淑(キムジョンスク)氏が短時間会話を交わしたと日本政府関係者が明らかにした。日韓関係の悪化を背景に首脳同士の個別会談や立ち話が実現が見通せない中、ファーストレディー外交が先行した形だ。

 両氏が会話をしたのはG20大阪サミット配偶者プログラム。大阪市内のホテルに集合し、昭恵氏の案内で京都の東福寺を訪問する日程だった。歓迎昼食会やティータイムには、旬の食材をつかった料理や昭恵氏が摘んだ東福寺の茶葉を使ったお茶が提供された。

 正淑氏は昨年5月、文氏が日中韓首脳会談に出席するために日本を初訪問した際には同行せず、今回、大統領夫人として初来日した。大統領府元高官によると、正淑氏は娘が東京の大学に留学したことから日本文化に関心が深いという。

 昭恵氏は「韓流ファン」として知られる。日韓関係が悪化する中、日韓交流行事に参加してフェイスブック(FB)に「隣国ですので仲良くしていきたい」と投稿し、賛否両論の反応が起きたこともある。日本政府関係者は「何を話したのかは確認できなかった」としている。

 一方、安倍首相と文氏は28日のG20の開幕式で握手を交わし、笑顔で記念撮影にも応じたが、特に会話は交わさなかった。(武田肇)