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 「きもの」を独占しないで――。米国の有名タレント、キム・カーダシアンさんが自ら立ち上げた矯正下着のブランド名を「KIMONO(キモノ)」にし、商標登録を出願したと報じられた問題で、京都市は28日、カーダシアンさんにブランド名として使わないよう求める文書を送ることを明らかにした。

 文書はカーダシアンさんと「キム・インティメイト」社宛て。着物は「日本の伝統的な民族衣装であり、暮らしの中で大切に受け継がれ、発展した文化」とした上で、「名称はきもの文化を愛するすべての人々共有の財産であり、私的に独占すべきものではない」と指摘。ブランド名として使うのを「お考え直しいただきたい」としている。

 京都市は公益財団法人「京都和装産業振興財団」に職員を派遣し、きもの文化のユネスコ無形文化遺産への登録を目指している。

 カーダシアンさんのインスタグラムには1億4千万人を超えるフォロワーがいる。市伝統産業課の担当者は「たとえ商標登録されなくても、カーダシアンさんの影響力を考えれば、下着と着物が混同されるなど、誤解を招くのではないか」と心配する。

 防災訓練など特別な場合を除き、毎日着物を着ている門川大作市長は、朝日新聞の取材に対し、「海外の人からも『着物、ワンダフル』と言われる。カーダシアンさんにも京都に来ていただき、着物文化の神髄を知ってほしい」と話した。(大貫聡子)