[PR]

 安倍政権は民主党政権時に誕生した、農家に交付金を出す戸別所得補償制度を廃止し、大規模化や法人化を進めてきた。コメ作りが盛んな滋賀県内では順調に業績を上げる法人がある一方、経営が苦しい法人もある。参院選(4日公示、21日投開票)を前に明暗が分かれる生産者を取材した。(山中由睦(よしちか)、新谷千布美)

 琵琶湖南の湖畔近くの広大な田んぼで、緑の稲が波を打つように揺れている。一帯は野洲市堤の株式会社「グリーンちゅうず」が所有する圃場(ほじょう)だ。17人の従業員を雇い、市内にある田んぼの面積の約9分の1にあたる約250ヘクタールでコメと大豆、麦を作る。同社によると、耕作面積は西日本でトップクラスという。

 27年前に法人化した時は約20ヘクタールだった。担い手不足などに陥った農地を引き受けて面積を拡大。費用がかかるコンバインなど農機具の修理は、1級整備士を採用して自前でまかなう。病気などで収量が減るリスクを分散させるため、品種の違う10種類のコメを作っている。従業員も増やして、規模の拡大を進めてきた。

 その結果、年商は2億円に迫り…

980円で月300本まで有料記事を読めるお得なシンプルコースのお申し込みはこちら