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 第101回全国高校野球選手権岐阜大会(朝日新聞社、岐阜県高野連主催)の組み合わせ抽選会が29日、関市の「わかくさ・プラザ」であった。出場する66チームの主将がくじを引き、1、2回戦の組み合わせが決まった。大会は7月13日に岐阜市の長良川球場で開幕する。

 抽選では、今春の県大会4強の大垣日大、県岐阜商、中京学院大中京、岐阜第一が第1シード、8強の帝京大可児、大垣商、岐阜総合、美濃加茂が第2シードとされた。シード校の抽選後、最初にくじを引いた岐阜東と中京学院大中京の対戦が決まると、会場からどよめきが起こった。

 開幕戦では、今春の県大会で連合チームを組んだ郡上北と不破が対戦する。郡上北の古川翼主将(3年)は「令和元年の開幕戦。少ない人数でも野球を楽しくやっているところを見せたい」。不破の小松悠大主将(2年)は「春まで合同でやってきたので対戦は楽しみ。積極的に声を出していきたい」と話した。

 シード校の主将らも気持ちを新たにした。夏3連覇を狙う大垣日大の中山大輔主将(3年)は、同じAブロックのチームについて「対戦したことがないチームが多いが、自分たちの野球をするだけ」と話した。優勝すれば阪口慶三監督の甲子園40勝がかかる。「3連覇のプレッシャーもあるが、自信に変えて、やっていきたい」

 県岐阜商の加藤駿希主将(3年)は「初戦の相手が決まり緊張よりワクワク感が増した。同じブロックでは大垣商が投手も良く手ごわい印象。秋冬で打撃練習にも重点的に取り組んだので、その成果を出したい」

 中京学院大中京の藤田健斗主将(3年)は「相手がどこでもやることは同じだが、相手が決まってモチベーションが上がってきた。今年のチームはバッテリーを中心に守りからリズムを作って攻撃につなげるチーム。ベンチの雰囲気もよいので手ごたえを感じている」と話した。

 夏の大会では初の連合チームとなる山県・羽島・東濃の大薮公聖主将(3年)は「連合としてのプレッシャーもあるが、人数が少ないので意思はまとまっている。まず初戦を突破し、校歌を歌いたい」と気合を入れた。

 準決勝以降の組み合わせ抽選会は7月25日に岐阜市の朝日新聞岐阜総局で行われる予定。

宣誓「今から緊張」 美濃加茂・森主将

 開会式の選手宣誓には、美濃加茂の森崇信主将(3年)が選ばれた。「選手宣誓は岐阜県では1人しかできない。やるからには堂々とやりたい」と力強く話した。

 立候補した47校の主将がくじの入った封筒を手に壇上に並んだ。合図と同時に一斉に封筒を開くと、森主将が手を上げ、少しうつむきながら照れくさそうに笑った。

 「まさか当たると思っていなかった」。選手宣誓をするのは初めてといい「今から緊張しています」と話した。

 宣誓の内容は家族や指導者、チームの仲間と相談して決めるという。春の県大会では8強入り。夏の大会に向けて周囲からの期待も高まっている。

 「色々な人に支えてもらって野球ができているので、(宣誓では)感謝を伝えたい」(藤田大道)

各ブロックの見どころ

     ◇

3連覇狙う大垣日大 盤石

 3連覇を狙う大垣日大が実力で頭一つ抜けている。主将の中山をはじめ、エース内藤、小野寺、林拓など昨夏の甲子園を経験しているメンバーが残る盤石の布陣に、他のチームがどう挑むか注目される。

 選抜大会に向けた21世紀枠の推薦校にも選ばれた岐阜は、岡田、徳永、日置、安江など、豊富な投手陣の継投策で上位を目指す。帝京大可児は、打線の爆発力こそないが、堀川中心の継投で、守り勝つ。昨夏を経験した選手が多く、中軸に強打者がそろう加納との初戦は、ブロックきっての好カードだ。

 波に乗ると止まらないのが土岐商。地区では常に上位で、毎年、夏に照準を合わせてくる。責任感が強く、勝負どころで力を発揮する主将の河口がチームを引っ張る。山県、羽島、東濃の3校は部員不足を理由に連合チームを組み、夏に挑む。(松沢拓樹)

県岐阜商 投手陣が急成長 Bブロック

 春の東海大会で4強入りした第1シードの県岐阜商を中心とした展開が予想される。最速147キロの右腕松井を春にけがで欠いたが、その後投手陣が急成長。田中や西内、左腕野崎らの継投策で試合をつくる。打線は1年の時から主軸を担う2年の佐々木が中心。秀岳館(熊本)で甲子園4強の実績を持つ鍛治舎監督の采配にも注目だ。

 昨年準優勝の大垣商は、優勝した大垣日大と共に西濃地区では頭一つ抜けた存在。春の県大会では、九回に大垣日大に逆転され惜敗した。持ち味の守備からリズムを作り、攻撃につなげて、今年も上位に食い込みたい。

 2015年に決勝へ進出した斐太にも注目。荒谷、中島が出塁して足でかき回し、中軸がかえす機動力を生かした攻撃で得点につなげる。チームのまとまりも出てきて、粘り強く逆転を狙う。(松山紫乃)

打線健在 中京院中京が軸 Cブロック|

 昨秋の東海大会4強の中京学院大中京が軸になりそうだ。東海大会では選抜大会優勝の東邦(愛知)に延長戦の末惜敗した。藤田、増田を中心とした強力打線は健在で、冬にバットを振り込み、スイングスピードがさらに増した。スライダーが武器の主戦不後も安定している。

 高山西と多治見工は2回戦屈指の好カード。打たせて取る投球が持ち味の高山西の佐藤と奥田、伸びのある直球を投げ込む多治見工の水野など好投手がそろい、高いレベルの投手戦が期待される。

 第2シードの岐阜総合は春の県大会8強。春は準々決勝で中京学院大中京に敗れており、雪辱を誓う。走力の高い岐阜各務野、複数投手による継投で試合を作る武義、春の中濃飛驒地区5位の飛驒高山も上位をうかがう。部員不足を乗り越えて夏に臨む郡上北と不破の開幕戦にも注目だ。(山野拓郎)

激戦区 実力校がひしめく Dブロック

 大会屈指の激戦区。第1シードの岐阜第一は投打の中心、高倉がチームを引っ張る。高倉以外の投手の活躍が上位進出へのカギを握る。市岐阜商が勝ち上がり、3回戦で両校が対戦すれば実力校同士の注目カードとなり、高倉と市岐阜商のエース棚橋の投げ合いが予想される。

 美濃加茂は第2シードながら、第1シードの4校に匹敵する実力。絶対的エースの古川を中心とする投手陣と、「バントをせず、積極的に打つ」強力打線で、4強の壁を破りたい。

 海津明誠は、河口と岩橋のバッテリーが中心。1回戦から登場し、多くの出場校より1試合多いが、実力を発揮すれば、上位進出できる力がある。

 中津は、エースの渡辺が大会注目投手の一人。春は地区2位に入り、県大会に進んだ。勢いそのまま、夏も勝ち上がりたい。(松沢拓樹)