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 安倍晋三首相は29日、ロシアのプーチン大統領と大阪市で会談した。安倍政権は北方四島のうち、日ソ共同宣言で平和条約締結後に日本に引き渡すと明記された歯舞(はぼまい)群島と色丹(しこたん)島の事実上2島に絞って交渉したが、ロシアの姿勢は軟化せず、今回の会談での合意を断念。両首脳は交渉継続を確認したが、事実上、暗礁に乗り上げた。

 首相は会談後の共同記者発表で、「戦後70年以上残された困難な問題について立場の隔たりを克服するのは簡単ではない。しかし、乗り越えるべき課題の輪郭は明確になってきている」と述べた。プーチン氏は日ロ関係を新たな段階に引き上げる取り組みの必要性を指摘。「この取り組みの成功こそが信頼強化を促進し、最も困難な問題を解決するための環境を作る」と語った。

 プーチン氏は昨年11月15日、シンガポールで開いた記者会見で「日本が共同宣言に戻ってきた」と強調した。首相が「事実上2島」に絞る譲歩を示したことで、日ソ共同宣言を基礎に条約交渉を加速させることで合意。2001年に当時の森喜朗首相と署名したイルクーツク声明で、日ソ共同宣言を条約交渉の「出発点」と位置づけたことを念頭に置いたものだった。「離れていったのは日本の方だ」とも語った。

 ロシアは実際、2島返還での領土問題解決を模索したが、日本ではその後、4島か2島か、あるいは「2島プラスアルファ」かといった「返還の目標」をめぐる議論が続き、その間にロシアの外交政策は大きく変わっていた。

 01年当時、1期目のプーチン…

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