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 昨夏の西日本豪雨で、広島県竹原市では土砂災害などで6人が犠牲になった。父と姉を失いながら、被災者支援に走り回ってきた市職員がいる。

 1年前の7月6日。前日から雨が降り続いていた。夕方、市社会福祉課の内山修さん(50)は早めに退庁し、消防団員として、浸水被害があった地区で逃げ遅れた人の救助活動にあたっていた。

 「実家がつぶれたらしいぞ」。午後10時ごろ、上司から連絡があった。強い雨のなか、約10キロの道のりを車で1時間ほどかけて向かうと、土砂に埋もれた瓦屋根が見えた。築150年。どっしりした2階建て古民家の1階部分が押しつぶされていた。

 母美和子さん(79)は救助されたが、父順治さん(当時77)と姉久美子さん(同54)の姿は見えなかった。覚悟した。

 翌日、2人の遺体が見つかった。父の顔に傷はなく眠っているようだった。

 長距離トラックの運転手でめったに家にいなかった父を、子どもの頃はあまり好きになれなかった。だが、父は5年前から新聞配達の仕事を始め、毎日午前2時に起きて働いた。母ともカラオケや旅行に行くようになり、「ようやく父親らしくなってきた」とうれしかった。

 6日夜、母は父に「避難しよう…

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