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 欧州連合(EU)とブラジルやアルゼンチンなど南米4カ国からなる関税同盟「南米南部共同市場(メルコスール)」は28日、自由貿易協定(FTA)に暫定合意した。両地域の人口は7億7300万で、この指標ではFTAとして世界最大規模になる。

 EUによると、両地域の国内総生産(GDP)は19兆ユーロ。FTA発行後はEUがメルコスールに輸出する物品の91%について、関税が撤廃される。特に自動車(現在の関税35%)や機械(同14~20%)の輸出増が期待されるとしている。一方、メルコスール側は農産品の輸出増を狙っている。

 メルコスールとのFTAを巡っては、日本の経団連も締結を求めている。EUは、米国がEUからの輸入品に対する関税の引き上げなど保護主義の傾向を強める中、FTAを拡大することで対抗しようとしている。EUは日本とも経済連携協定(EPA)を結び、今年2月に発効している。(ブリュッセル=津阪直樹)