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 香港が中国に返還されてから22年を迎える7月1日、香港の民主派団体「民間人権陣線」が大規模なデモ行進を呼びかけている。刑事事件の容疑者を中国本土に引き渡すことを可能にする「逃亡犯条例」改正案の撤回を、改めてアピールする狙いだ。

 香港では例年、返還記念日の1日に合わせてデモ行進が行われ、主催者発表で数万人から数十万人の市民が参加する。改正案の撤回を明言しない香港政府に対する市民の反発は収まっておらず、過去最大規模に膨らんだ6月のデモ行進に続き、1日も参加人数が大幅に増える可能性がある。

 一方、香港政府は1日、毎年恒例の返還記念式典を開催し、林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官のほか、中国政府の高官らも出席する予定だ。中国の国旗と香港の旗の掲揚式も予定されているが、SNS上では、式典を妨害するため会場を包囲しようとの呼びかけが出回っている。

 警察はデモ隊などが会場に進入するのを防ぐため、周辺道路に障害物を設置するなど異例の厳戒態勢を敷いた。香港メディアによると、1日には約5千人の警察官が動員され、警備を強めるという。(香港=益満雄一郎)