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 テレビ熊本(TKU)=熊本市北区=の総務局長(56)が6月ごろ、他の局長らに、参院選の比例区に立候補して初当選した自民党新顔の本田顕子氏(47)の後援会名簿集めを依頼していたことが31日、わかった。数十人分を集め本田氏側に渡していた。同社によると、総務局長は「個人的にお願いしたことだったが、誤解を招く行為だった」などと説明している。

 同社総務部によると、総務局長は、妻の知人の本田氏後援会関係者から名簿集めを頼まれた。依頼は総務局長から他の局長を通して部下らに伝わり、同社従業員や同居家族ら数十人が氏名や住所などを記入した。集まった名簿は総務局長が本田氏側に渡した。同社には約180人の従業員がいるという。

 総務局長は参院選報道に携わる立場になかった。選挙に関して名簿集めなどの行為を規制する社内規定などはないといい、同社の担当者は「総務局長が個人的にやったことなので、TKUとしては特にコメントすることはない」と話した。

 総務省放送政策課の担当者は「放送法第4条は番組編集に関して政治的公平を求めているが、総務局長の行動は番組編成以外の部分。報道番組の編成に影響を与えたかわからない以上、直ちに問題とは言えない」と話した。