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 「貸切休憩気分」「今日も空いてる」「独り占め」「混雑知らず」。青森県内唯一の高速道サービスエリア(SA)、津軽SA(平川市)を独特の言い回しでPRする横断幕が、SNS上などで話題だ。東北自動車道下り線に掲示され、混雑とは無縁の閑散ぶりを自虐的に紹介している。

 津軽SAは100台を超す駐車場を備えるが、横断幕を企画した東日本高速道路青森管理事務所によると、1979年の開設以来、満車になったことがほとんどない。春の弘前さくらまつり、夏の青森ねぶた祭の時期などの繁忙期でも、目前に会場を控える立地のためか、「素通りされるかトイレ休憩に利用されるくらい」と担当者。

 今年4月には下り線側のフードコートなどをリニューアル。SAで撮った写真をSNSに投稿した400人に、SA内のリンゴ園で収穫されたリンゴを使ったジャムを贈る企画も始めたが、3カ月が過ぎても参加者は200人ほどにとどまっている。

 利用増に向けて打ち出された奇策が、「ガラガラの現状を飾らずに伝えた」という横断幕。開き直りぶりがSNS上で話題になり、「用事はないけど行ってみようかな」といった投稿もみられるという。

 「SAの利用率が上がり、休んでもらうことで交通事故防止にもつながってほしい」。駐車場がいっぱいのSAをめざして、期待は膨らむ。(板倉大地)