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 政権の番頭役と、全国最年少の知事。その因縁をひもとくと、長期政権の足元が見えてくる。

 参院選の公示を控えた6月末。官房長官の菅義偉(70)と、4月の北海道知事選で初当選した鈴木直道(38)が、北海道選挙区の自民党公認候補の応援のため札幌の街頭に並んだ。「新しく誕生した鈴木知事と、新しい北海道をつくっていこうじゃありませんか」。菅の呼びかけに鈴木は満面の笑みでうなずき、握手を交わす。その様子は、まるで実の親子のようだ。

 鈴木は参院選さなかの7月9日、東京に飛び、首相官邸で菅と面談。新千歳空港の発着枠の拡大を要請した。すると15日、応援のため札幌に来た首相の安倍晋三が「来年から発着枠をピーク時に2割、広げていくことを決定した」と政府発表よりも1日早く明らかにし、鈴木に花を持たせた。選挙中に明らかな利益誘導だと野党から批判を浴びたが、16日には中央省庁から道庁に出向する次長級4人の人事を官房副長官の西村康稔がわざわざ会見で発表。いずれも菅が手を尽くした結果だ。

 菅はこれまでもたびたび知事選に肩入れしてきた。もっとも菅に近いのが大阪維新の会だ。大阪万博やカジノ誘致など、政権の支援が必要な維新は菅の太いパイプを武器にしてきた。4月の大阪府知事・大阪市長のダブル選を制した維新の知事、吉村洋文は「我々こそが菅派だ」と周囲に語る。

 そうしたなかで、なぜ菅が北海道の鈴木をこうも厚遇するのか。その因縁は、12年前にさかのぼる。

 2007年のクリスマス。26…

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