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 国の史跡に指定されている長崎市の端島(軍艦島)から、アスベスト(石綿)と思われる繊維物質が基準値を超えて検出され、市は31日から上陸を禁止した。

 市観光政策課によると、7月12日に島内の見学広場3カ所で大気調査を実施。大気汚染防止法の基準値である「大気中1リットルあたり10本」を超え、アスベストと疑われる物質が最大で16本検出された。

 調査は2009年の上陸解禁以降、年1回程度行っており、前回は17年12月ごろだった。これまでにアスベストが検出されたことはないという。市は今後、精密検査を行い、アスベストだった場合は飛散場所を特定するなどし、上陸再開を認めるかどうか判断する。

 島は、世界遺産「明治日本の産業革命遺産」の構成資産の一つ。飛散防止措置については国とも協議しながら対応を決める。アスベストは繊維状の鉱物で、建物の耐火材や断熱材に使われた。吸い込むと中皮腫や肺がんの原因となる。(田中瞳子)