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 ひきこもり状態の人には、精神疾患や精神障害と診断される人も少なくありません。中学2年から17年間、ひきこもった経験があり、今も通院を続けながら作業所で働く新潟市の男性(48)は、「あの17年が自分に必要な時間だったかはわからない。でも、そうするしかなかった」と振り返ります。〈扉の向こうで〉

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 「いじめにあったわけではないんです。今でも、中学に行かなくなったきっかけはよく分からない。幼稚園の頃から、祖父母とも話せないほど極度の人見知りだった。ずっと他人が怖くて。友達も先生も。とにかく学校が嫌で嫌で仕方なかった」

 高校には行くつもりだったが、受験当日、会場の高校の前で、「やっぱダメだ」と思ったという。そのまま引き返し、家電量販店でCDを買って帰った。

 当時、2階の6畳の和室が自分の部屋。毎日、ラジオや音楽を聴いて過ごした。学校がない気楽さと、将来への不安を抱えながら過ぎる日々。やがて10代後半になると、心身に不調をきたすようになった。

 「月に一回くらい、のたうち回るほどの腹痛。絶対にがんだと思って、俺は20歳まで生きられないと思っていた。心配した両親に病院に行くように言われたけど、人と会うのが無理だから絶対に無理って」

 通院を拒んだこともあって原因はわからない。腹痛は10年ほど続いた。

 20歳を過ぎた頃から、不安障害とみられる症状が出始める。男性の場合、寝ないと具合が悪くなるとの思いが強く、虫の音が気になって眠れないとパニックになり、壁に物を投げつけた。

 平穏な日々もあった。26歳だ…

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