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 被爆建物の一つで、来年8月予定のオープンに向けて解体・建て替え中のベーカリー・レストラン「広島アンデルセン」旧店舗(広島市中区本通)。被爆した外壁の一部を、学生団体「広島大学原爆瓦発送之会」が、同大医学資料館(同市南区霞1丁目)1階ロビーで展示している。22日まで。

 旧店舗は爆心地から南東約360メートルに位置し、被爆時は帝国銀行広島支店だった。1967年にアンデルセングループが買い取り、営業していたが、耐震性に問題があり建て替えることに。被爆外壁の一部は新店舗の建物に使用される。

 今回、展示している被爆外壁(コンクリート製、高さ18センチ、幅153センチ、奥行き64センチ)は、調査のために切り出したもの。広島本通商店街に面した2階窓枠付近で使われていた。アンデルセン・パン生活文化研究所広報室によると、被爆後に修復しているため、表面は被爆当時のものではないという。

 企画した「発送之会」会長の嘉陽礼文(かようれぶん)さんは「今はにぎやかな商店街にも、被爆の歴史があることを知ってほしい」と話している。展示は平日の午前10時から午後4時。(八田智代)