富士山が山開き 8.5合目まで開通、雲間から太陽

河合博司
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 富士山(3776メートル)は1日、山梨県側で山開きした。昨秋の台風の影響で山頂直下の石積みが崩れて登山道をふさいだため、8・5合目(3450メートル)までしか登山できず、雨風も強かったが、午前4時20分すぎには雲間から太陽が一瞬姿を見せ、5人の登山客から歓声が上がった。

 悪天候の中で朝日が差してオレンジ色の光が広がると、8・5合目で待ちわびた静岡県富士宮市の山本衛(まもる)さん(76)、雅樹さん(46)親子は「ご来光は期待していなかったのでラッキー」と声をそろえた。10分後には、再び雨が降り出した。

 例年の山開きは、吉田口登山道を登った大勢の人で山頂がにぎわう。山梨県は登山道を覆う岩の撤去や落石防止工事を急いでおり、終了すれば山頂への登山を許可する方針だ。

 静岡県側の三つの登山道は、10日に山開きを迎える。夏山シーズンは9月10日まで。(河合博司)

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