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 世界文化遺産「富士山」の構成資産である三保松原(静岡市清水区)の松や景観の保全などを目的とした一般財団法人「三保松原保全研究所」が1日、設立された。この日は設立総会もあり、はごろもフーズの後藤康雄会長が代表理事に就任。官民一体となって保全に取り組んでいく。

 会の冒頭、松原の管理団体である静岡市の田辺信宏市長が「地元の皆さんが長い間、三保を守ってくださった。松原の保全なくして三保松原も観光行政もない。市は責任を持って運営の下支えをしていく」とあいさつした。

 同研究所の中島一彦事務局長によると、三保松原には現在約3万本の松があるが、寄生虫による松枯れや折れた松も見られ、樹勢の回復が最優先事項になっているという。寄生虫などの活動時期に合わせた対策を講じる。また、松を1本ずつデータベース化し、管理体制を整えるという。難波喬司副知事は、県の林業職による支援を約束した。

 今後、新たな松の植樹も行うといい、後藤代表理事は「これから蓄積する知見や活動を、日本全国の同様の悩みを持つ地域に広めていく。研究所は、その指導的な役割を担っている」と話した。(戸田和敬)