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 岩手県平泉町にある国の特別史跡「無量光院跡」で、浄土庭園の池に水を流す導水路が復元され、1日から通水が始まった。平安末期の庭園の姿に一歩近づいた。11月末まで公開されている。

 復元された導水路は長さ31メートル、最大幅1・4メートル、深さ16~37センチ。同町の平泉文化遺産センターによると、毛越寺の遣水(やりみず)と異なり、石が使われていないのが特徴で、復元でも土と石灰が使われた。浄土庭園の池に水を供給するのが主な目的だったと考えられている。無量光院跡は平泉の世界文化遺産の構成資産の一つ。同センターは「無量光院跡の魅力がまた一つ増えたと思う」としている。

 無量光院は12世紀後半に奥州藤原氏第3代の秀衡が京都・宇治の平等院を模して造営。鎌倉時代以降は荒廃し水田に変わっていた。導水路は2007年の発掘調査で確認され昨年度の復元整備事業で再現された。12年度から池や中島などの復元整備が行われている。史跡は約4・5ヘクタール。(泉賢司)