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 横浜市営地下鉄ブルーラインの脱線事故で1日、横浜市交通局が設けた事故調査委員会(委員長・城博俊交通局長)の初会合があった。事故の原因究明や再発防止策の検討を行い、7月中に報告書をまとめる。

 市交通局によると、調査委は城局長のほか、鉄道部門以外の部長級4人で構成し、鉄道総合技術研究所の専門家がアドバイザーとして加わる。会合は今後3回開くという。

 会合は非公開。この日は主に事故の事実確認を行った。事故は6月6日早朝に発生。下飯田駅(横浜市泉区)を発進した始発列車が約130メートル先で「横取り装置」と呼ばれる簡易な分岐器に乗り上げた。保守作業員が同装置の動作を点検した後、線路上に置き忘れた人為的なミスが原因であることを改めて確認した。

 現場では同装置の点検に関する手順書がなく、作業員3人の役割分担や点検後のチェック態勢も不明確だったことがこれまでに判明。だが、なぜ同装置を線路に残したままで点検を終えたのか、同装置の警告灯や警報ブザーが働かない状態にしていたのかなど、わかっていないこともある。作業員は「記憶が定かでない」といい、交通局は改めて作業員から詳しい聞き取り調査を行い、調査委に報告するという。(武井宏之